まいまいの日記

まいまいが日々思ったことをただ思いつくままに書き連ねるだけのぶろぐ。

たからもの

ひとつ、ひとつ、また増えていく

ラクタを増やして、ひとつ、

またひとつ。

 

こんなにたくさん抱えきれないことを

いつから知ってしまったのか

全部は連れて行けない

あの時の気持ちも

もう忘れてしまったのなら

棄ててしまったことになるのだろうか。


今のこころを、

棄ててしまったと言われることが

怖いだけなのか。

或いは。


私を私たらしめる虚無を

あなたは知らない

あなたは知らない


本当に欲しいものはいつも指の間からすり抜けて

透明な水のように滴り落ちていく

それが私を映す

己の悲しみすら見えぬ癖に、ただ其れは空虚に

見えたままの姿を映し出すのだ


私のことを嫌ったあの人の

本当の気持ちを

私は知らない。

危うさは美しさか。

 

例えば嫌なことがあったとして

それを踏み台にして強くなるなんて綺麗事だ

嫌なことは無い方がいいし、言わない方がいい。

しなくていい経験はしなくていい。

 

きっと元々悪い意味で繊細なのだ。感じなくていいことを感じてしまう悪癖。

それに慣れてしまった故の。

 

私の業なのかもしれない。

 

所謂自傷行為を重ねてきた。

精神的自傷。死にたいなんて思うことは無い。いつでも死ぬことは出来る。

私のは最早一種の依存である。習慣とでも言うべきか、、

辛いものが好き。怖いことが好き。痛いことが好き。辛いことが好き。マゾヒストの極限であり、サディストの原点に立っているような女だ。

自傷するのと同じくらい人が自分のせいで苦しむのが好きだ。

私と同じように痛くなればいい。私と同じように苦しめばいい。

それを望んで私と共に死んでくれるのであれば

 

他に何もいらない。

 

私という人には。

私の両親は仲が悪かった

今にも飛び出していきそうな父親と、母親の何よりも大きな愛の、歪な境界線に生きていた。

人間に永遠の愛なんてものは無いと思った。

信じることは無価値だと思った。

一刻も早くそこから逃げたいと思った。何も考えたくなかった。

安穏とした毎日だった。私の記憶には薄暗い部屋と、昔はお母さんこうじゃなかったから、ここだけを覚えてないでね

という言葉

繰り返し聞いた言葉

逃げたいと思った私は、18でそれを実行した。

女性にはもっと好かれないと思っていたし、誰にも期待することは愚かだと思っていた。

 

だけどどこかで、愛される価値のある人間だと、本当の愛情は成立するものだと証明したくて、求めた。

今より若くて、言葉にできることも、感情を整理するにも未熟だった。

思えば母はいつも私に謝っていた。

出会えてよかったと。でも完璧な家庭ではないことに謝っていた。

母の愛を重いと思ったことなんて無い。私は母の子で、母に何よりも愛されて、何よりも幸せだ。

今それを証明したい。

ごめんねなんて言葉、私が全て塗り替えてやるから。

私はこんなに沢山の人に深く愛され、とても恵まれていると。

貴女のように強くはなれないけど、満たされ、誰よりも幸せだと。

今ここで、証明したい。

謝らないで。貴女は間違ってなんかない。

本当に強くて、美しい貴女へ。

 

柘榴

自分で自分をずっと下に見てるし、誰にも負けないものなんてひとつもない。

それでも案外、忘れたいことばかりでは無いし、自分のことは大事だ。

 

誰かの夢を見る。

それは悪夢であり、歪んだ幻想に身を委ねた喜劇で

思い出したくないことを思い出させ、忘れたくないことを自覚させる

 

他でもない私の話だ

覚束ない思考で見渡す其れは私では無い。

 

病んだ気でまた心で縋る

そんな自分が嫌いで、堪らなく愛おしい。

傲慢で無様な私を誰が知るだろうか

 

伝えたいことはいつも伝わらないままに

私の中身は

欲張り

ただ、優しい、いい子、可愛い

そんなものでは生ぬるい

もっと憎しみに似た何か、傷を持たせないと安心できない。

覚えていて欲しい。

誰にも忘れられたくない。嫌われたくない。

ずっと一緒にはいられないから、永遠なんてないから

せめて記憶の中だけでもずっと

そして貴方があなたで居られなくなればいい。

忘れないで。

忘れないで、ずっと。

匿名性

筆をひとつ置く

黒い絵の具だ

画材はなんでもいい、よもや黒でなくてもいい。

私の顔にひとつ置く

ふたつ置く

少しづつ塗っていく

 

その手は私ではない

しかし私が望んだものである

 

筆が沈んでいく

私の肌に、唇に、眼球に

 

もう私の意志など関係ない

 

筆が沈んでいく。