筆をひとつ置く 黒い絵の具だ 画材はなんでもいい、よもや黒でなくてもいい。 私の顔にひとつ置く ふたつ置く 少しづつ塗っていく その手は私ではない しかし私が望んだものである 筆が沈んでいく 私の肌に、唇に、眼球に もう私の意志など関係ない 筆が沈ん…
夜は眠れない 明日が来ると何かをひとつ失ってしまう気がする 今日に追われて性懲りも無く息をして 誰にも認識されない未来に怯えて息絶えそうになる 日中は頭が痛いほど眠い 何も出来ない自分から逃げたくて 自分の中で堪らなく劣等生なことを悲痛に叫んで…
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